2017年5月30日火曜日

16-17シーズンを振り返る。

最終節が終わり、今年もなかなか濃密な一年だった。最終節は触れないでおこう。
ベルルスコーニ・ミランの終焉。そしてヨーロッパ復帰。フランチェスコ・トッティのローマ退団。ユヴェントスの6連覇は...別にいいや(笑)

何よりヴィンツェンツォ・モンテッラ監督お疲れ様ありがとうと言いたい。
チームをまとめ上げる手腕はさすがだった。来季も頼みます。

ここでミランの選手を1人ずつ振り返っていきたい。(10点評価)

GK

ジャンルイジ・ドンナルンマ(8.5点)
「シーズン通してビックセーブ連発。彼のおかげで勝ち点を取れた試合も多い。18歳とは思えない落ち着きようでただただ凄いとしか言いようがない。ただ足元が弱いのか、彼のミスで失点してしまった試合もあった。今は契約延長してくれることを祈るのみ。」

ディエゴ・ロペス(7点)
「前監督ミハイロビッチがドンナルンマを見出すまでの正GK。ガッリアーニがレアルマドリーからフリーで連れてきたことこそが奇跡だった。試合でも抜群の安定感とビッグセーブを披露してくれた。新天地エスパニョールでも頑張って欲しい。」

アレッサンドロ・プリツァーリ(採点不可)
「抜群のGK育成能力を誇るミランユースの出身。ドンナルンマよりも若く、彼がいるので試合に出場は叶わなかったが、来季はレンタル移籍で修行を積んで欲しいと思う。」

マルコ・ストラーリ(採点不可)
「ミラン出身で今季ミランに帰ってきたストラーリおじさん。若いGK陣を熟練の経験でまとめてくれているのだろう。ユーベにいた時の安定感と経験がものを言う感じのポジショニングセンスは忘れらない。そのうちプレーを見たいものである。」

DF

アレッシオ・ロマニョーリ(7.5点)
「DF陣の中で1番安定感があった。€3000万はいい買い物だったと思う。フィードもビルドアップも申し分ない。ただちゃんとした相方が必要なのは素人目でもわかる。ムサッキオといいコンビを組んでくれ。」

ガブリエル・パレッタ(7点)
「今季ミランの中で1番驚いたで賞に輝いた。アタランタからレンタルバックして以来、謎にフィード能力が覚醒。お前はボヌッチかと言わんばかりの正確性を見せてくれた。ただカードコレクターも同時に覚醒しており、セリエ退場回数ワースト(5回)にも輝いた。来季はいるのか微妙。」

クリスティアン・サパタ(6.5点)
「ミランの中で古参の部類に入る。サパタといえばポカのイメージだが、今季は思いの外少なかった気がする。対人の時のスピードはさすがだ、だいたい追いついてしまう。ミラノデルビーの同点ゴールは忘れない。」

グスタヴォ・ゴメス(6点)
「夏にアルゼンチンのラヌースから加入。モンテッラの戦術に合うとされていたが、出場機会はたまに出てくる程度。4バックのゴメスはグズグズの印象しかないが(最終節とか特に)、3バックの時のゴメスは別人だった。来季モンテッラが3-5-2を採用するならば十分に活躍してくれそう。」

イグナツィオ・アバーテ(6.5点)
「モントリーヴォに次ぐ副キャプテン。シーズン序盤はかなり活躍してくれ、攻撃はアバーテも加わって厚みが増すみたいな感じだったのに、途中で目を負傷しそのままフェードアウト。彼がいたらモンテッラは楽だったかもしれない。」

マッティア・デシリオ(5.5点)
「ミランユース出身だが、サポーターからのブーイングが凄かった。プレーも安定感に欠け、クロスもお粗末だった。挙句、過激サポーターと激突してしまいミラン退団が決定的になってしまった。彼は新天地でプレーした方がいいとは思う。ただミランユースとしての意地を見せて欲しかった。残念。」

ダビデ・カラブリア(6点)
「ミランユース出身。クロスはいいものを持っている。攻撃参加は悪くないが、守備時の対応がまだまだって感じ。注文をつけるのなら左サイドも出来るようになって欲しい。これからの選手。」

ルカ・アントネッリ(5点)
「こちらもミランユース出身。怪我なのかほとんど試合に出なかった。彼のヌルヌルしPA付近まで持ち込むドリブルが好きなのだが、今季は全然見られなかった。」

レオネル・バンジョーニ(5.5点)
「ミランSBクライシス状態になった時に結構出場していた印象。あまり記憶に残るプレーはないけど、彼が出場すると負けないというジンクスが生まれたくらいか。」

MF

リッカルド・モントリーヴォ(6点)
「代表戦の十字靭帯の怪我から半年ぶりに復帰したのは第36節のアタランタ戦。まあまあいつも通りのプレーを見せてくれて逆に安心してしまった。EL出場を決めるボローニャ戦ではかなりファイトしていたと思う。アンカーらしかったぞ。」

ホセ・ソサ(7点)
「最初はこの子どうやって使うねん状態だったが、モンテッラの魔法でアンカーに魔改造してしまった。モントリーヴォ不在の中、長短のパスが繋げるまともなアンカーだった。来季も控えでひたむきに頑張って欲しい。」

 マティ・フェルナンデス(6.5点)
「モンテッラの教え子ということでオプション付きレンタルで獲得した。序盤はコンディション維持に苦労したのか、あまり持ち味を発揮してくれなかった。シーズン後半になるにつれよくボールに絡むようになり、ボールを持ち込んだり、見事にマークを外したりらしさが出てくるように...。 EL出場を決めた試合での2アシストは見事。買取額が安いみたいなので残って欲しい。」

アンドレア・ポーリ(5点)
「ピッチに出ると熱血溢れるプレーで走りまくってくれる選手だが、それまでちゃそれまでか。 特に何が上手いという武器がないのが痛い。個人的には好きな選手だが、今季は出場機会も少なかった。来季はいなくなるけど移籍しても応援したい。」

ユライ・クツカ(6点)
「ミランの中盤のエンジンとして活躍してくれた。しかしシーズン終盤になるにつれ精彩を欠くプレーが増えて、あれどうしたお前?と聞きたくなるほどである。トルコからのオファーもあるみたいだが、来季は残留か、移籍か微妙なところである。」

本田圭佑(5.5点)
「ベンチウォーマーの姿がすっかり目に焼き付いてしまった。出場するとブーイングの嵐に、本人も反論していたがプレーはなかなか酷いものだった。 しかし、ボローニャ戦でのFK弾でいくらか掻消せたのではないだろうか。来季はどこに行くか知らんけど頑張れ。」

ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(6点)
「シーズン前半はキープレイーヤーとしてミランを引っ張っていたが、シーズン後半のウディネーゼ戦で大怪我をし、残りシーズンを棒に振るかたちになってしまった。彼の離脱によってミラニスタ一同絶望しただろうが、 1番困ったのはモンテッラだと思う。ミランで唯一マルチプレーヤーであった彼の離脱は構想を根こそぎ覆させるレベルだったと思う。来季でまた彼のプレーを見るのが待ち遠しくてしょうがない。」

アンドレア・ベルトラッチ(4.5点)
「期待していた分のガッカリが凄い。怪我&怪我でスペトラッチの称号まで手にしてしまった(勝手につけた)。出場しても特に目立つプレーもなく、自分の方向性を見失っているように感じる。 モンテッラと合わないのか何のか分からないが、来季はレンタルで自分探しの旅に出てもらいたい。」

マリオ・パシャリッチ(6.5点)
「最近、友好関係であるチェルシーからレンタルでやって来た。THEオールラウンダーという印象。モンテッラも使いやすいのかとても気に入っているみたいだった。シーズン終盤になるにつれ得点力も向上し、ポテンシャルの高さを見せつけた。個人的には買取りたいが、おそらく高額になりそうなので厳しいか。」

マヌエル・ロカテッリ(6点)
「ミランユースの1人。ユーベ戦でのゴールは一生記憶に残ると思う。モンテッラがアンカー起用していたが、経験不足からかまだまだいろんなものが足りないという印象。たまに見せるひらめきはポテンシャルの証だと思うが、継続的に出場できるクラブで成長してきて欲しい。 」

FW

ジャンルカ・ラパドゥーラ(6.5点)
 「セリエA初挑戦のシーズンで、蓋を開けたら8ゴール。上々の出来だと思う。泥臭いゴールが多いのはピッポ・インザーギみたいで、ファンからの人気も高い。もう少しボールを収めてくれたら戦術の幅も広がるのではないかと思う。移籍ゴシップでは移籍金下げるためのエサにされて可哀想だけど、めげないでミランで来季も頑張って欲しい。」

スソ(8点)
「攻撃はスソから始まる。ドリブルなりクロスなり全てはスソからだった。7ゴール8アシストとミランのキーマン級の活躍だった。この活躍には本田圭祐のつけ入る隙はそりゃないわという感じだ。今後、対策されだしてどうプレーするのか見ものである。契約更新お願いします。」

ルーカス・オカンポス(5.5点)
「ニアンが出ていってしまった為、金欠ミランの講じた策がこの方。名前のインパクトが強すぎてプレーはあまり覚えてない。そして、ジェノアへレンタルバックされる。」

エムバイ・ニアン(6点)
「序盤はゴールなりアシストなり決めていた気がするが、持ち前のムラっ気のある性格から調子の上げ下げのクセが凄い。本人の願望でプレミアに挑戦したいと言い、ワトフォードにレンタル移籍したが、鳴かず飛ばずでミランに帰ってくるみたい。残念ながら居場所はないと思われる。」

カルロス・バッカ(6点)
「やっとミランにまともなFWがやってきたと思った。ヨーロッパコンペティションもないミランによくぞいらしてくれたとまずそこに感謝の意を表したい。13ゴールと少し物足りないか。明らかにモンテッラとの戦術が合わないのが浮き彫りになっていくのを見るのが辛かった。持ち前の決定力も衰えてしまったか。新しい移籍先で復活してもらいたい。」

ジェラール・デウロフェウ(7.5点)
「困難を極めたエバートンとの交渉の末、ガッリアーニとマイオリーノの努力によってやっとこさ連れてきた選手。足はやすぎっ!で一躍評価がうなぎのぼりのなったデウロフェウは、セリエにもきっちり適応してくれた。個人的に懸念であったシュートもまぁ上手かった。もう少しモンテッラの戦術にフィットするところを見たかったが、ややこしすぎる契約のためミランは手放すことを決めた。君がいなかったらELは出場できなかったよ。」

パトリック・クトローネ(採点不可)
「ミランユースがデビューを果たした。プリマベーラでゴールを量産しているので期待しているが、ゆっくり育てていって欲しい。身体つきはもうトップチームでやっていけそう。」

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